私とプラスマン合同会社の出会いは、2019年の北米放射線学会(RNSA2019)後の年末に三重大学医学部付属病院放射線科に同社の製品であるPlus.Lung.Nodule(プラスマンの胸部CT-AI)の説明に来ていただいたときまでさかのぼります。
当時、医局長として毎月の診療スケジュールを組んでいましたが、医局の診断専門医たちが多忙により疲労が重なっていることを案じていました。彼らは日常の読影業務に加え、専攻医(当時、診断医と同数の専攻医が在籍)の指導、初期研修医や学生の教育、さらに自身の研究など様々な業務を抱えています。また、画像診断管理加算の要件である「翌診療日までに80%の画像診断を行い、文書により報告する」を継続的に達成するためには、少しでも読影の負荷を軽くする必要があったのです。
このような状況を鑑み、新たな取り組みとしてAI技術による読影補助ツールの利用を考えるに至り、最終的に佐久間教授に相談して放射線部門にPlus.Lung.Noduleを導入することとなりました。